【富谷市】市議会の政治倫理審査会、長谷川る美議員は「政治倫理基準に一部抵触」。文書での注意と説明を求めるのが相当と報告
富谷市議会の議員政治倫理審査会が、長谷川る美議員を対象とした審査の結果報告書を出し、市が10月23日に公表した。条例第5条(1)の政治倫理基準に一部抵触しているとし、文書による注意と、今後の対応を文書で説明するよう求めるのが相当とした。

| 公表 | 10月23日(報告書の日付は10月8日) |
|---|---|
| 対象 | 長谷川る美議員 |
| 審査結果 | 条例第5条(1)の政治倫理基準に一部抵触 |
| 措置の案 | 「文書による注意」と、今後の対応についての文書による説明を求めること |
| 問い合わせ | 富谷市議会事務局 022-358-0622 |
富谷市議会の議員政治倫理審査会が、長谷川る美議員を対象とした審査の結果報告書を議長に出し、市が10月23日に公式サイトで公表した。報告書(10月8日付)は、富谷市議会議員政治倫理条例の第5条(1)の政治倫理基準に「一部抵触している」と判断した。そのうえで、条例第17条(3)の措置として、「文書による注意」と、「情報発信を含め、市民に疑念を持たれないための自身の今後の対応について、文書による説明を求める」とするのが相当だとしている。
審査に至った経緯
報告書によると、きっかけは今年3月4日に議長と副議長の連名で長谷川議員に出された文書による「厳重注意」だった。市議会では、厳重注意が出たときは慣例で「とみや議会だより」に載せてきたため、その記事の編集が進められていた。報告書は、広報調査特別委員会の委員だった長谷川議員が掲載に異議を唱え、議長あてに異議申し立てをしたが、議長の回答に納得せず掲載の阻止に動いたとしている。
これをきっかけに、ほかの行為についても条例に触れる疑いが議員の間で持たれるようになり、議員全員協議会での協議を経て、8月10日に長谷川議員を除く15人の議員の連署で、条例第5条(1)と(6)に触れるとして審査請求書が出された。審査会は学識経験者2人、市民2人、議員5人の9人で、9月10日、17日、24日の3回開かれ、2回目には長谷川議員に弁明の機会が設けられた。
何が認められ、何が認められなかったか
報告書は、指摘された点を一つずつ判断している。ただ、どの点が「一部抵触」に当たるかは項目ごとには示していない。抵触と認定できないとしたのは、表の2番目と3番目の2点だ。報告書には、長谷川議員の弁明の中身は書かれていない。
| 指摘 | 審査会の判断 |
|---|---|
| 一般質問で、傍聴していた特定の当事者に向けた答弁を執行部に求めたこと(発言は議事録上取り消し) | 議員として適切とは言いがたく、利害関係があると他の議員から見られている中での質問で、市民から疑念を持たれることへの配慮が欠けていた |
| 議会だよりへの掲載を止めようとし、編集作業を放棄したとされる件 | 今の審査基準に当たる項目がなく、条例に触れたとは認定できない。ただし望ましくない |
| 寄せられた苦情メールへの対応 | 口頭注意の記録が残っていないこともあり、条例違反と認定するのは困難。公人としての振る舞いの見直しを求める |
報告書は、4期目の議員としての自覚を求め、不正確な情報を発信して指摘を受けてから訂正するような行為は議会と議員の信頼を損ねるとして、情報発信の正確さにも十分配慮するよう求めている。
議長への要望も
審査会は議長に対しても、議会の中での議員の行動まで審査会にかける必要があるかどうかを、条例の改正も含めて議会全体で議論することを求めた。特定の議員に不利益な情報でも議会の信頼のために隠すべきではないとして、そうした記事を載せる号の編集には当の議員を関わらせないルールづくりの検討も求めている。今の任期で審査会を2回開いたことから、議員倫理と情報発信についての研修も要望した。
富谷市議会の政治倫理審査会は、2024年3月にも別の議員を対象に審査結果を報告している。このときは条例第5条第1号の基準に抵触すると判断し、「文書による厳重注意」などが相当とした。
編集のモリより
報告書は、市の公式サイトの「政治倫理審査会の審査結果報告書の公表について」のページからPDFで読める。報告書が求めた措置がこのあとどう扱われるかは、市議会の今後の発表を待ちたい。問い合わせは富谷市議会事務局(022-358-0622)へ。
出典
- 富谷市議会「政治倫理審査会の審査結果報告書の公表について」(10月23日・報告書PDFを含む)(2026年10月24日 取得)
- 富谷市議会議員政治倫理審査会「審査結果報告書」(2024年3月7日)(2026年10月24日 取得)
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